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よくあるご質問(小児歯科)
0~1歳
この頃は何でも口に持って行き、口で物の性状を確かめています。それは脳の発達のためにとても大切なこと。 そうやって、自分の口や歯の存在も感覚として覚えるのです。歯ぎしりもそのような感覚遊びのひとつでしょう。指のニギニギを繰り返すことと同じで、情緒不安や異常な行動ではありません。そのために歯がだめになったりすることはありません。心配しなくても奥の歯が生える頃にはなくなると思います。
永久歯の美しい歯列(咀嚼、審美)を考えると、乳歯は大切な役割を果たす重要なものです。しかし、まだ歯も生えたばかりの頃でしょう。経過を観察しつつ、定期的な受診されることをオススメします。
歯は生後6ヶ月から8ヶ月頃、下の前歯から生え始めます。この頃の赤ちゃんはおもちゃなどを噛んで歯ぐきがむずがゆそうです。この頃に歯ブラシをおもちゃとして持たせ、口の中に入れることに慣れるようにしてみてください。(歯ブラシをくわえたままの転倒による喉のケガを防ぐために、必ず目を離さないでください)仕上げ磨きをする時は、歌を歌いながら、テレビを見ながらなど、お母さんがゆとりのある時間に遊び感覚で始めてください。
1~3歳
とがった歯というのは、切歯結節と呼ばれるものです。結節が小さい場合には、さほど問題になりません。大きい場合には授乳時の乳首の痛みなどがあらわれる場合があります。さらに大きい場合は、この結節の中にも神経が入っているので、折れないように補強したり、数回に分けて正常な位置まで削ることもあります。そうしないと下の歯と噛み合うことによって破折する原因にもなり、その場合には神経が露出することで痛みや、神経が細菌感染をおこす原因にもなります。一度、受診をオススメします。
乳歯はまず、下の真ん中の2本の歯から生え始めます。続いて、上の真ん中の2本、それらの両脇、という順番です。4本の前歯が生え終ってしばらくした頃、1本分の空隙を残し、奥歯が生え始めます。その後、3番目の1本分の隙間に、犬歯が生えてきます。そして最後に、一番奥にもう一本ずつ、奥歯が生え出してきます。これで乳歯が生え揃います。ですから、前歯が生えた後、1本分飛ばして奥歯が生えてくるのは普通です。心配いりません。
それは、癒合歯と呼ばれるもので、下あごの前歯に多く見られます。乳歯に比べ、永久歯は少ないようです。乳歯が癒合歯であると、後から生えてくる永久歯が欠如することもあるようです。そのために歯が生え変わる時期には、歯ならびについて経過を見ていく必要があります。
子どもの歯は生後6ヶ月くらいに、下の前歯から生えてくることが多いです。少し遅いとは言えますが、単なる発育の個人差として1歳過ぎて生えてくることも考えられます。場合によっては、何らかの理由(先天性欠如や全身的な疾患など)で生えてこないこともあり得ます。歯が生えるのが遅いのは、体の発育面や栄養面や発音にも影響を与えることがあるので、一度、受診し確認されることをオススメします。
真ん中の2本の生える時期は6ヶ月から8ヶ月、次の歯は11ヶ月〜12ヶ月とされています。これらはあくまで平均ですから、発育の個人差により、もっと早かったり、遅かったりすることも。それ以外の理由として、次の歯とその隣の歯がくっついて出来上がる歯(癒合歯、癒着歯)の可能性もあります。これも特に処置の必要はありませんが、レントゲンで簡単に確認ができます。
歯肉炎が原因だと思われます。歯の周りや歯と歯の間の歯ぐきが赤く腫れると、歯磨きをするだけで簡単に出血します。歯肉炎にも、1:不潔性歯肉炎、2:萌出性歯肉炎、3:ウイルス感染による歯肉炎がありますが、一般的には不潔性歯肉炎だと思います。不潔性歯肉炎・・・歯に細菌のかたまり(歯垢)がついていて、お口の中が不潔になると歯ぐきに炎症が起きてしまいます。原因を取り除いて清潔にすれば、炎症はおさまります。受診いただくことで、原因を解明しましょう。また、適切な歯磨きの仕方をお伝えさせていただきます。
1歳半なら、ほとんどの場合、処置は必要ないでしょう。なぜなら、舌小帯(ベロのすじ)は、成長に伴い次第に退縮していく(付着部位がべロの先から奥へとなる)傾向にあるからです。また、おしゃべりが活発化すると、舌の動きもより良くなるといいます。もう少し様子を見ましょう。ベロが貼りつくようになって前に出なかったり、下の前歯が裏側にあたって潰瘍ができたりするようなら処置が必要な場合もあります。