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子供のむし歯を予防する
虫歯予防で重要となる2つのポイント
効果的に虫歯を予防するためには、お子さんの弱点について把握することが重要です。そして、その弱点に対して、効果的な予防プログラムをたてることが大切です。
なぜなら、虫歯が発生する原因は、お子さんによって異なるからです。そのため、虫歯を確実に予防するためには、それぞれのお子さんに合った予防プログラムをたてる必要があるのです。
- 弱点を把握する
- 効果的な予防プログラムをたてる
虫歯に対する弱点を把握する
以下の5つのポイントを確認することによって、お子さんのウィークポイントを把握することができます。
適切な予防プログラムを作成するためには、このウィークポイントを漏れなく抽出することが非常に重要になります。
①”虫歯菌”をチェック
口の中に存在する虫歯菌の種類と数を検査します。
②”抵抗力の強さ”をチェック
唾(つば)の緩衝能(かんしょうのう)と分泌量(ぶんぴつりょう)を検査します。
唾の緩衝能とは、虫歯菌がつくりだす酸をうすめたり、歯を再石灰化したりすることができるという唾の能力のことです。
③“生活習慣の問題”をチェック
飲食の習慣や歯磨きの習慣などについて問診します。
④“歯の形”や“歯並び”をチェック
「奥歯の溝」「石灰化が弱い部分」「歯並び異常」の有無を確認します。
⑤“口腔機能”をチェック
舌の動きや口呼吸など態癖(たいへき)の有無について確認します。
具体的な虫歯予防
歯垢がつきにくい体質にかえる
メンテナンスを定期的に繰り返し行うことによって、歯に歯垢(しこう)が付きにくい体質に変化することができます。
虫歯を予防するための生活習慣を身につける
飲食の習慣に問題があったり、歯磨きの習慣がおそろかであったり虫歯が発生しやすくなります。
お子さんにストレスをため込めさせない格好で、生活習慣を改善するようアドバイスします。
薬剤をつかって悪玉菌の除去する
お子さんの口の中に悪玉菌が多いと、虫歯が発生しやすくなります。
「トリクロサン」や「フッ化スズ」などの薬剤をつかって、悪玉菌を退治します。
トレーニングで唾液の緩衝能と分泌量を改善
舌の動きに異常があったり、口呼吸の状態であったりすると虫歯が発生しやすくなります。
筋機能訓練(MFT)を取り入れることによって、舌の動きや口呼吸の改善をはかります。
シーラント治療で奥歯の溝をふさぐ
奥歯にある深い溝は、虫歯が発生しやすいリスク部位です。
シーラント処置を行って溝を塞ぐことで、虫歯の発生を効果的に防ぐことができます。
フッ素化合物でエナメル質を強くする
子供の永久歯は、非常に未成熟な状態です。
定期的にフッ素化合物を塗ることによって、エナメル質を強化することができます。
レーザー照射によってエナメル質を補修する
子供の永久歯には、エナメル質の結晶が部分的に壊れたところが存在します。
レーザーを当てることによって、壊れたエナメル質の結晶を作り直しすることができます。
歯並びを改善して歯磨きしやすい環境をつくる
歯がかさなり合っていたり、噛み合わせがわるかったりすると虫歯が発生しやすくなります。
歯並びと噛み合わせを改善することによって、虫歯が発生しやすい状態にします。
歯肉弁のカタチを整える
歯肉弁が奥歯に覆いかぶさっている状態だと、歯茎が腫れたりたり虫歯が発生したりしやすくなります。
適切に清掃を行ったり、肉弁のカタチを整えたりすることで虫歯の発生を効果的に予防することができます。